2020年の四大について。
それはSt.Paul's ProductionのOBである筆者が、四大や現役生から遠く離れていた時の話で、直接その当時を経験された方と抱いている思いは異なるかもしれません。
しかし、四大を語る上でこの話題はぜひ触れておきたい、ということでここに少し書き記したく思います。
今もコロナ禍ではあるのですが、2020年当時は、それはそれは今と比べると大変な状況であったように思い返します。
とにかく感染対策、パンデミック抑制がすべてにおいて優先されていたように思います。
東京オリンピックですら延期になってしまうような異常事態、まさに緊急事態でしたね。
そんな中で、80年以上絶やす事なく続いていた四大学英語劇大会(通称:四大)も中止となってしまいました。
誰も悪くないでしょう。強いて言うなれば、コロナでしょうか。
オリンピックが1年延期になった事で、出場の夢を断念した選手も多くいると思いますが、四大に関して言えば、執行学年全員が「2020年の四大をやり遂げる」という想いが絶たれたことになります。
また来年、と言う訳にはいかないのですから。
感染対策という名のがんじがらめは、現役生にとっては本当に辛かったろうと思います。
今年の甲子園で仙台育英高校の監督が言ってましたが、「青春って密」なんですよ。
密はダメと言われたらどうしたら良いのか....
行き場を失った4つのプロダクションのエネルギーがどこへいくかと言うと、単独公演となりました。
それぞれのプロダクションが、単独で志木市民会館など施設を借りて公演をしたようです。
単独公演にしても、経験したことのない環境下で模索しながらようやく辿り着いたものだろうと思います。
各プロダクションに敬意を表し、演目について以下に記させていただきたいと思います。
※2022年9月28日時点、St.Paul's Productionの単独公演情報しか確認できておりません。
St.Paul's Production 2020 単独公演「Flowers for Algernon」
Message from St.Paul's Production2020
立教大学ESSドラマセミナーです!!
12/13日15:00より
本年度立教プロダクション単独公演
Flowers for Algernon
を生配信させていただくことが決定いたしました🎉🎉🎉
今年度はコロナウイルスの影響で、私たちが目指していた四大学英語劇大会で四冠を取るという夢はなくなりました。
しかし、お世話になった先輩方や関係者の方々に感謝の気持ちを込めて何か形に残したいという思いを諦めきれず、12月公演を企画致しました。
『Show must go on』、舞台を止めるなというスローガンを掲げ、応援してくださっている先輩方と、ここまで一緒に頑張ってくれたプロダクション員の思いを乗せて『Flowers for Algernon』を生配信を致します。
今年しか見られない景色をお見逃しなく!
以下詳細になります。
開演15:00
題目Flowers for Algernon
料金1500円
形式生配信
⚠️配信をご覧いただく場合、ツイキャスというアプリのダウンロードが必要になります。
興味のある方やご質問のある方はお近くのドラマ員やこのインスタグラムのDMにおしらせください🤲🤲
この3ヶ月、わたしたちドラマセミナー員が向き合ってきた劇になります!ぜひたくさんの人に見ていただけると嬉しいです😍😍
よろしくお願いいたします🥺
Quoted from Instagram(2020essdrama_seminar)
改めて、この大変な環境下で四大の灯を繋いでくれた各プロダクション員、四大役員・委員に最大限の賛辞を送りたく思います。
それではまとめに取り掛かります。
毎年と様子の異なる2020年の四大は、何を残してくれたのでしょうか?
「プライズが全て」の残酷なまでのガチンコ勝負が醍醐味であった四大から、プライズが抜けて何が残っているのか?
本大会が中止という状況になりながらも、劇作に勤しむ原動力はどこにあるのだろうか。
それは「感動を通して、つながる」ということで、それこそが四大の最大の魅力なのかもしれない。
いみじくもTOKYO2020のスローガンは、
「United by Emotion(感動で、私たちは一つになる)」だ。
青春は若者の特権だ。
他の事を意識せず、一つの事にこれほどまで打ち込めることは人生においてそう多くないと思う。
しかし、学生時代に全てをかけた四大もいつか記憶の奥底にしまわれ、余程の事がなければ思い出されない事柄に変化していくのが大半だ。
でも、一度思い出してしまえば、プライズを獲れた喜び、獲れなかった悲しみと共に「感動を通してつながった」あの日々の自分にタイムスリップできるはずだ。
2020年の四大も程度の差こそはあれ、そうであって欲しいと思う。
最後に。
2020年12月。
各社新聞にて「鬼滅の刃」の広告が大々的に掲載された。
最終巻の発売、および累計発行部数1億部を記念して出稿された広告だ。
誌面に書かれていた言葉。
「夜は明ける。想いは不滅。」
説明はいらないですね。
四大の夜に、灯りを灯し続けたあなた達は正真正銘のヒーローだ。
2020年度四大学英語会連盟全員に心から感謝の意を表するとともに、そんなヒーローが2020年にいたことを忘れてはならないと思う。
Comentarios